顔面神経麻痺
いわゆる“顔が曲がる”という状態で顔面の左右が非対称になります。麻痺した側の目を閉じることが十分にできず、口は反対側に引っ張られる形になります(麻痺側の口を引っ張る力が不十分なため)。
顔面神経という顔の表情に関係する神経の麻痺なのですが、原因不明な場合が最も多いです。ほかに、これより頻度は低いですが、帯状疱疹(水ぼうそうのウイルスの再燃)が耳の周囲に起こる場合や、耳下腺腫瘍による場合もあります。
治療は発症からなるべく早く開始することが大切です。
原因不明の麻痺の場合は、ステロイドによる治療が一般的です。薬剤の治療で改善しない場合、病院によっては手術治療(顔面神経の周囲の骨を除去して神経への圧迫を軽減する)を行うこともあります。